一昨日、高校時代の先輩で音楽仲間だった35年来の友人と久し振りに深夜まで痛飲した。
初めて会ったのは高校生だけの反戦フォーク集会(こんなコンサートがあったこと自体が今や驚きだ)
お互いに真剣にベトナム戦争や学園紛争の嵐の時代の中で社会に対する怒りや将来の夢を飽きることなく話し合った。よしだたくろう、加川良、ニール・ヤングに憧れ古井戸の二人みたいになりたかった。二人で詞と曲を持ち寄って練習を始めた。今ならさしずめ、ゆずかコブクロか?フォーク・ギター2本で何かが変わる、と信じていた。その後、彼は加川良の「下宿屋」に憧れて京都で浪人生活。私は永島慎二の「若者たち」に影響を受けて東京の中央線沿線の阿佐ヶ谷に下宿して数年を過ごした。70年代の前半、日本中で若者たちが何か大きな力につき動かされるように表現し、苦悩し、離散していった。
夢のような時代だった。
お互いに50を過ぎて飲みながら思い出すのは、薄汚い焼き鳥屋の匂いとセブンスターのほろ苦さ、若すぎた自分への恥ずかしさか…。
0 件のコメント:
コメントを投稿