2007年8月10日金曜日

時代劇が好きだ!


日本人が大好きなドラマといえば、時代劇。テレビでも映画でもさまざまな主人公が登場する。原作は時代小説が多く、人気があるのは、池波正太郎や藤沢周平先生。仕掛け人シリーズや山田洋次監督の映画でおなじみだ。

大衆文学のジャンルの中で時代小説がいまひとつ評価が低いのは何故だろう。作家自身も肩身の狭い思いをしているらしい。単純な勧善懲悪的なストーリー展開。涙を誘う人情話。使い古された起承転結。いろいろな理由があるんだろう。素直に時代劇が好きです!と言えない恥ずかしさがあるようだ。しかし、ここで考えて見て欲しい。世界中で自分の国の歴史に誇りをもてない国民が存在するだろうか?かただか建国200年程度の国でも、自分の国の成り立ちや伝統、文化にプライドとリスペクトを持ち、大切に語り伝えている。日本でも戦国時代や幕末の英雄たちだけにスポットライトをあててもてはやすだけではなく、江戸時代の長屋の町人文化や下級武士の質素で合理的な生活スタイルをもっと大切にしないと、この美しい国の大切なものが失われてしまう。

自信を持って大きな声で「時代劇が、時代小説が好きだ!」と叫ぼう。

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