2007年8月9日木曜日

歴史小説と時代小説

歴史小説が好きだ。小さい頃、NHKの大河ドラマを毎週見ていた。別に好きで見ていた訳ではなく、我が家の習慣だったんだろう。忠臣蔵や義経なんかを毎回、ぼんやり見ていた。自発的に大河ドラマを見るようになったきっかけは、中学生の時。北大路欣也主演の「龍馬がゆく」だった。小学生の夏休み。市立図書館でたまたま少年少女向けの坂本龍馬の伝記を見つけ読んでみた。はまった。なぜだか分からないけど、繰り返し読んだ。何度も借りてきては返し、めんどくさくなって返すのを止めた。それくらい坂本龍馬が好きになった。大学1年の春、古本屋で単行本の「竜馬がゆく」全巻を無理して買った。それから司馬遼太郎作品を片っ端から読みまくった。「坂の上の雲」は圧巻だった。

司馬作品は一般に、歴史小説と呼ばれているが、歴史小説と時代小説との違いとは何だろう。歴史上の人物や事件を取り上げるのが歴史小説。過去の時代背景を借りて物語を展開していくのが時代小説。という定義があるらしいが、どこから違ってくるのか曖昧らしい。ワイド・サイズとミクロの差か?
池波正太郎や藤沢周平なんかは時代小説の両雄。でも、読んでもいまひとつぴんと来なかった。最近では浅田次郎の新撰組物、山本一力の江戸人情物、なんかが面白かった。

そこで結論、胸を張ってみんなに読んでいることを自慢できる小説が「歴史小説」。こっそり、自分だけの楽しみで読み進む小説が「時代小説」。というのは短絡的すぎる分析か!

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