2007年9月10日月曜日

世界最速のインディアン

人は夢を追い続ける限り、少年のままでいられる。

以前から気になっていた、アンソニー・ホプキンス主演の映画「世界最速のインディアン」を観た。想像以上に素晴らしい作品だった。

ニュージーランドに住む63歳の老人が長年の夢だったアメリカ、ユタ州のライダーの聖地、ボンヌヴィル塩平原でスピード世界記録に挑戦した実在の人物、バート・マンローのお話。40年以上使い古し、ひとりで改造しまくった伝説のバイク「インディアン」でどうしても世界記録を出したい、という思いだけでさまざまな困難やトラブルを乗り越え、遂に実現させてしまうおじいちゃんのパワーに脱帽した。

名優アンソニー・ホプキンスも今までの作品での暗い、サイコなイメージからガラッと変わった底抜けに楽天的で愛すべき老人を好演している。年金生活でぎりぎりの資金しかないおじいちゃんが地球の反対側、車のハンドルも反対の物価もまるで違う国に出かけていき、出会う人々、すべてを魅了してしまうキャラクターに感動してしまう。いまだに破られていないスピード記録を実際に成功させるシーンは、まさに爽快だ。
ともすれば年を取ることに消極的なイメージしか持てない日本人にとって、こんなパワフルでお茶目なじいさんが存在したんだ、という事実は衝撃的だ。

しかし、この邦題(タイトル)何とかならなかったのか?そのまんま直訳なんだけど、もっとしゃれたタイトルだったら日本でもヒットしただろうに、惜しい。

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