2007年9月4日火曜日

サイモンとガーファンクルの思い出

久し振りにサイモンとガーファンクルのCDを聞いた。私が最初に彼らのことを知ったのは、古い話だが1968年の春、中学1年になったばかりの頃だった。あの頃は、ラジオの深夜放送を毎晩聞いていたっけ。悲しげなギターのアルペジオからはじまる「サウンド・オブ・サイレンス」を聞いて驚いた。なんてきれいなコーラスなんだろう。聞くたびに胸がキュンとなるのは何故だろう。歌詞の意味は分からないが、「沈黙の音」だから哲学的な内容なんだろう。いろんなことを考えながら、毎晩この曲が流れるのを待ち続けた。
その後、ダスティ・ホフマンの映画「卒業」を観た。いろんな意味で衝撃を受けた。テーマ曲の「ミセス・ロビンソン」は挑発的で危険なイメージであの頃はあまり好きになれなかった。映画のストーリーの影響だろう。「スカボロ・フェア」は幻想的な印象で、大好きになった。
中学3年の頃、あの大ヒット・アルバム「明日に架ける橋」を買った。繰り返し、繰り返し聞いた。そして二人は別々の道を歩きはじめた。私にとって、ビートルズ・ストーンズの次に現れたヒーローだった。あんなに好きだったアーティストなのに思い出すこともなく何年もたってしまった。美しい心を失ったおっさんには彼らの歌が理解できないのかも知れない。

0 件のコメント: